第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート 4/27

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サントリーホールで「第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート」を観た(聴いた)。

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216(セルゲイ・ドガージン(Vn))

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 (ナレク・アフナジャリャン(Vc))

ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11(ダニール・トリフォノフ(Pf))

[アンコール]
パガニーニ:『わが心はうつろになりての主題による変奏曲』 (ドガージン)
ツィンツァーゼ:リョングリ (アフナジャリャン)
ショパン:華麗なる大円舞曲 (トリフォノフ)
チャイコフスキー:田舎のエコー(トリフォノフ)

指揮 :アンドレイ・ヤコヴレフ
演奏 :モスクワ交響楽団

仕事のため遅刻してドガージンのコンツェルトが終わったところでホール内へ。アンコールに間に合ってラッキーでした。ホワイエで聴いていた清らかなモーツァルトから一転して超絶技巧のパガニーニ、ひょいひょいと巧みに奏でる様は恐るべき23歳。9月のガラ・コンサートで感じた実直な演奏の印象が少々覆された。

アフナジャリャンは音楽への没入ぶりが好感度大。前回のチャイコより曲としてはやや好みから外れるドヴォルザークだったが、熱演に心が温まった。アンコールのツィンツァーゼで見せた多彩な音楽性は「次」を期待させる。

そしてお目当てのトリフォノフ、大好きなショパコン1番。もう彼の王子様オーラはとどまるところを知らなくて、舞台に現れただけで花吹雪が舞う感じ。FAZIOLIでなくスタンウェイだったけどやはりキラキラした音色は期待以上で、やわらかいタッチで弾いているのになぜあんなにしっかりと粒の美しい音が生まれるのか。リリカルな第二楽章、繊細だけどよく響く心地よい旋律に身をまかせる至福。難易度の高い第三楽章も華麗に堂々と弾きこなし、まばゆい光の中でめくるめくフィニッシュ…。拍手が鳴りやまなくてアンコールを2曲もひいてくれた、彼の若さと情熱にも感激した。カーテンコールで真ん前に立ってお辞儀された時には恋に落ちそうになりました。奏法に癖があるという人もいるそうだけど、私は彼のピアノが大好き。

ウィーン国立バレエ団「ウィンナー・ガラ」4/25

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東京文化会館でウィーン国立バレエ団の「ウィンナー・ガラ」を観た。

「バッハ組曲第3番」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
マリア・ヤコヴレワ ‐ ロマン・ラツィク
橋本清香 ‐ ミハイル・ソスノフスキー
マルタ・ドラスティコワ ‐ アレクサンドル・トカチェンコ
アリーチェ・フィレンツェ ‐ ドゥミトル・タラン
澤井怜奈 ‐ ダヴィデ・ダト

「アンナ・カレーニナ」より パ・ド・ドゥ
振付:ボリス・エイフマン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アンナ:イリーナ・ツィンバル  カレーニン:エノ・ペシ

「マリー・アントワネット」より
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:ジャン=フィリップ・ラモー、ルイ・ミゲル・コボ、アントニオ・ヴィヴァルディ
マリー・アントワネット:オルガ・エシナ
ルイ16世:ロマン・ラツィク
運命:キリル・クルラーエフ

「スキュー ‐ ウィフ」
振付・衣裳:ポール・ライトフット、ソル・レオン 音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
イオアナ・アヴラム、ミハイル・ソスノフスキー、デニス・チェリェヴィチコ、マーチン・デンプス

「グロウ ‐ ストップ」
振付:ヨルマ・エロ 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト、フィリップ・グラス
オルガ・エシナ、イリーナ・ツィンバル、リュドミラ・コノヴァロワ、アリーチェ・フィレンツェ、仙頭由貴、アンドレア・ネメトワ、
キリル・クルラーエフ、リヒャルト・ザボ、ウラジーミル・シショフ、アッティラ・バコ、エノ・ペシ、イゴール・ミロシュ

「イン・ザ・ナイト」
振付:ジェローム・ロビンズ 音楽:フレデリック・ショパン
ナタリー・クッシュ ‐ 木本全優
アレーナ・クロシュコワ ‐ ロマン・ラツィク
ニーナ・ポラコワ ‐ マニュエル・ルグリ
イーゴリ・ザプラヴディン(ピアノ)

「精密の不安定なスリル」
振付・衣裳・照明:ウィリアム・フォーサイス 音楽:フランツ・シューベルト
リュドミラ・コノヴァロワ、玉井るい、橋本清香、木本全優、デニス・チェリェヴィチコ

「ルートヴィヒ2世‐白鳥の王」 〈世界初演〉
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:リヒャルト・ワーグナー
ルートヴィヒ2世:マニュエル・ルグリ
エリザベート皇后:マリア・ヤコヴレワ
湖の貴婦人:ニーナ・ポラコワ

「ライモンダ」よりグラン・パ
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパに基づく) 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ライモンダ:オルガ・エシナ
ジャン・ド・ブリエン:ウラジーミル・シショフ
アンリエッテ:アレーナ・クロシュコワ
パ・ド・カトル:アッティラ・バコ、グレイグ・マチューズ、ドゥミトル・タラン、アレクサンドル・トカチェンコ
クレメンスとふたりの女性:マルタ・ドラスティコワ、マリア・アラーティ‐澤井怜奈   他、ウィーン国立バレエ団


なんか、キャスティングをあげただけで長文ブログになってしまうけど、とても内容が濃くて楽しいガラでした。バレエクラスタさんの情報で終演は10時過ぎるなんて聞いて少々びびっていたけど、中だるみなどなく大満足。芸術監督のルグリへの尊敬の念がぐーんとupした公演だった。続きを読む

ランカトーレ&アルベロデュオリサイタル4/24

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東京オペラシティでデジレ・ランカトーレ&セルソ・アルベロのデュオ・リサイタルを観た。

ベッリーニ:《カプレーティ家とモンテッキ家》~“おお、幾たびかあなたのために”(D)
ドニゼッティ:《愛の妙薬》~“人知れぬ涙”(C)
ドニゼッティ:《愛の妙薬》~“そよ風に聞けば”(D&C)
グノー:《ロメオとジュリエット》~“私は夢に生きたい”(D)
マスネ:《ウェルテル》~“春風よ、なぜ私を目覚めさすのか”(C)
ドニゼッティ:《連隊の娘》~“何ですって? あなたが私を愛している?”(D&C)

ドニゼッティ:《ランメルモールのルチア》~“そよ風にのって”(D&C)
ドニゼッティ : 《ランメルモールのルチア》~狂乱の場
       “あの方の声のやさしい響きが・・・・苦い涙をそそいでください”(D)
ドニゼッティ: 《ランメルモールのルチア》~“わが祖先の墓よ”(C)
ベッリーニ:《夢遊病の女》~“そよ風がうらやましい”(D&C)

アンコール
越谷達之助:《初恋》(D)
セレーナ:サルスエラ《ドン・ファン同盟》より“モレーナよ君を想う”(C)
ビゼー:《真珠とり》よりレイラとナディールの二重唱(D&C)
ベッリーニ:《清教徒》よりエルヴィラとアルトゥーロの二重唱(D&C)

D:デジレ C:セルソ


この二人は昨年9月のボローニャ歌劇場来日公演の「清教徒」の主役。あれは楽しい公演でした。ああいうのがイタリアっぽいと言うのかしら、歌手それぞれも良かったんだけど全体の雰囲気が和気あいあいと、一体感があった。ムードメイカーだったのはランカトーレで、超絶コロラトゥーラを聴かせつつ経験の浅いアルベロが出てくると励ますような熱い視線を彼に送って、アリアのあとは観客と一緒に拍手したりして。美人で演技力があり、華のあるお姉さん。フローレスの代役だったアルベロは美声ながら前半固さを感じたけど、最後の方の声ののびやかさには恐れ入った。

今回のリサイタルもふたりの印象は同じ。ランカトーレは集中力が凄くて、曲が始まる前一瞬鋭い目をする。そして瞬時に役に没入。ルチア狂乱の場の迫真の表情、しぐさ(彼女は手を前に差し出して痙攣させることでルチアの乱心を滲ませていた)はリサイタルとは思えない緊迫感。そして高音を自在にあやつり、ルチアって本当にいいオペラだなあとしみじみ思わせてくれた。前半のピンクのドレスも明るい彼女らしかったけど、後半の黒とゴールドのマーメイドラインのドレスの着こなしが素敵。歌手ってどうしても体型が大きめになってしまうけど、舞台の上の歌と演技で輝き出した時の美しさはバレエダンサーにひけを取らないと思う。

リラックスしたアルベロの声は本当に素晴らしかった。甘く軽やかな高音、ホールを突き抜けるような声量。丸っこい可愛いお顔と体型なんだけど私の好きなウェルテルを歌った時はカッコよかったなあ。ここは楽譜を使ったのでまだレパートリーではないのでは、と聞いたけど。ふたりの仲のよい様子とかユーモアたっぷりのパフォーマンスで、歌唱に酔いしれつつ終始愉快な気持ちで鑑賞できた。

アンコールの《初恋》は日本語。「みなさまにささげます」というランカトーレのメッセージには胸がしめつけられた。《真珠とり》はごく一部しか聴いたことがなかったけれど、あまりに素晴らしいデュエットに感動してあらためて聴いてみなくちゃと思った。《清教徒》がはじまった瞬間、数ヶ月前の劇場にタイムスリップしたような感覚が走る。音楽は時空をこえるんだなあと思った。

20120430

新国立劇場オペラ「オテロ」4/4

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新国立劇場で「オテロ」を観た。

【オテロ】ヴァルテル・フラッカーロ
【デズデーモナ】マリア・ルイジア・ボルシ
【イアーゴ】ミカエル・ババジャニアン
【ロドヴィーコ】松位 浩
【カッシオ】小原啓楼
【エミーリア】清水華澄
【ロデリーゴ】内山信吾
【モンターノ】久保田真澄
【伝 令】タン・ジュンボ

【合 唱】新国立劇場合唱団
【指揮】ジャン・レイサム=ケーニック
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団


私は雑食なので(舞台はバレエを中心にオペラもコンテンポラリーダンスも見るしクラシックのコンサートも時間が合えば行く、時間が足りないので芝居や歌舞伎はほとんどスルーしてるけど見たい)、オペラは舞台芸術の決定版、エンターテイメント性の高い芝居と捉えている。声楽的評価とか指揮者の力量とかオケの演奏っぷりとか量れない。歌手のルックスや演技が結構気になる方。

という視点での感想です。

フラッカーロは12月の「トロヴァトーレ」でマンリーコを見たけど、歌唱のスケールが大きくて演技は恋だの愛だの細かいことにやや疎い系という印象で、キャラクター的にはオテロの方が似合うかなと思っていた。実際英雄にふさわしい風貌、迫力。ただ以前見た蜷川演出演劇版「オセロー」の吉田鋼太郎さんのねちっこい芝居が頭に残っていて、ドラマティックテノールの苦悩ぶりは物足りない感もあった。と言ってもこっちの方が好き。ヴェルディですもの。

ポプラフスカヤの代役ボルシは初日の評判が非常によくて、期待大。登場シーンでは疲れた表情が気になったが歌い出すとその上品な歌声がデズデーモナの高貴な人格とマッチして、愛を率直に訴えつつ貶められることは決して許すまじとする姿が感動的だった。聴き所のうち、柳の歌、アヴェ・マリアの静かな美しさは絶品。発声が巧いのか、力で押さなくても声がしなやかに届いてくるタイプ。カーテンコールの笑顔を見て、素敵な女性だなあとうっとりしてしまった。

ババジャニアンのイアーゴは評価が高いようだが私は馴染めなかった。なぜかしら。頭が大きくて子供のような体型の人だなあとずっと思っていた。奸計で見事オテロを破滅させる策者にしては、人間が小さく見えたと言うか。あとリズム感が合わなかった感じ。悪いことをしている時にひきつったように首を傾げる演技は、いい役作りだなと思ったけど。

この演出は再演で、ヴェネツィアの街を再現するため舞台に大量の水をはったそうだが、私の席からは水面は見えずたまに光の反射でわかる程度。水と言えばピナ・バウシュの「フルムーン」でしょう!あれくらい大胆に水と戯れてくれたら記憶に残る舞台となったのだけど。でもヴェルディはいい。このオペラは機会があるごとに見てみたい。

モンテカルロ・バレエ団「シンデレラ」3/11

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東京文化会館でモンテカルロ・バレエ団の「シンデレラ」を観た。

振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置:エルネスト・ピニョン=エルネスト
衣裳:ジェローム・カプラン
照明:ドミニク・ドゥリヨいvc

仙女:小池ミモザ
父:クリス・ローラント
シンデレラ:ノエラニ・パンタスティコ
王子:アシエ・ウリアゼレカ
継母:カロリン・ローズ
義理の姉たち:モード・サボラン、アンヌ=ラウラ・セイラン
儀典長たち:アシエ・エデソ、ラファエル・ボシャール
4人の友だち:ピョートル・ツォボヴィッチ、ブルーノ・ロケ、ラモン・ゴメス・レイス、エディス・アルゴチ
4人のマネキン:ジョヴァンニ・モンジェリ、ジェローン・ヴェルブルジャン、ダニエレ・デルヴェッキオ、サブリ・ガレム=シェリフ
異国の人たち:カタジェナ・クチャルスカ、カルメン・アンドレス、シモーヌ・ウェブスター、レネケ・ヴォス
舞踏会:モンテカルロ・バレエ団
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